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【レビュー】里内伽奈さんプロデュース・脚本・主演作品のささくれ、誰のための日同時上映に行ってきた

クラウドファンディング(以下、CF)で里内伽奈さんが主演、脚本、プロデューサーを務めた作品の誰のための日、新作のささくれ同時上映企画というのを見つけて、去年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021で誰のための日を観ているのと、新作ささくれの予告を拝見して面白そうだったので微力ながらCFでコレクターになっていた。

そしてCFは期間終了の10月3日23:59時点で見事達成率が217%という数字を叩いて終了した。

 

劇場公開期間は2022年10月8日~10月14日までの間で劇場公開となり、都合がついたので2022年10月8日の初日に行ってきた。なお、劇場公開は池袋シネマ・ロサさんのみでレイトショー限定公開となっている。


※CFでの各コレクター専用のチケットを特設受付にいる里内伽奈さんご本人に提示して手続きをする事で3枚目の前売り券(裏に里内伽奈さんのサイン記載)と交換して頂きシネマ・ロサ受付で座席指定をするシステム

当然CFコレクターさんだけではなく一般購入も可能となっているので前売りチケットを持っていなくても、または数回目だとしても映画の視聴が可能となっている。

 


地下へ劇場へ行く階段左側、劇場前の壁にはささくれのシーンなどのパネルが設置されているので映画視聴前、視聴後に見てみるのも面白いと思う。
※今回は祝日の初日という事もあってかほぼ満席に近かった状態だったように思えるので、行きも帰りもかなり混みあっていたので1つずつ丁寧には観れなかった。また、音楽と主題歌を担当された小川未祐さんのパネルもあった

 

※ここから先は人の価値観によってネタバレと感じる内容があるかもしれませんのでご自身の責任において読み進めるようご留意ください

 

各映画主な関連

・誰のための日
 ・里内伽奈さん(主演/脚本/プロデューサー)
 ・日高七海さん
 ・名村辰さん(音楽/監督)

・ささくれ
 ・里内伽奈さん(主演/脚本/プロデューサー)
 ・板尾創路さん
 ・秋本奈緒美さん
 ・星ようこさん
 ・小川未祐さん(音楽/主題歌)
 ・大金康平さん(監督)

 

■感想

映画は誰のための日、ささくれの順番での上映となった。

誰のための日は姉妹喧嘩、ささくれは親子喧嘩をテーマに持っていると感じた。どちらも家族だからこそ感情を出して本音でぶつかり合う様が描かれているが姉妹喧嘩と親子喧嘩での勝手が違うという点も上手く描かれている。
※ささくれは細かい部分では父親の再婚相手も出てくるので家族とは別になる

誰のための日はクローズド的な作品で姉妹の感情のぶつかり合いのみにスポットを当てた作品。
一方、ささくれは板尾創路さん、秋本奈緒美さん、星ようこさんとベテラン俳優の起用、自然の景色もあったり一軒家の作りを上手く使った感情表現もあり魅せ方のテクニックもあり作品として多彩と感じたがどちらの良さもあるのでどちらが良いとかという話では無い。

具体的にはささくれの主人公と父親が対峙するシーンで、主人公と父親の間に「家の柱」がある事で、ずっと一緒に住んでいなかったというお互いの距離間や壁というのも描いていると感じ、主人公からは「柱」を超えるカットはあるものの、父親から「柱」を超えてくる事はなかった。「あくまで一つの親子喧嘩の例」を描いているとも感じて感情をモノでも表現するという面白い魅せ方をするなと思いながら観ていた。

 

■舞台挨拶内容

舞台挨拶キャストは誰のための日からは日高七海さん、名村辰監督、ささくれからは星ようこさん、里内伽奈さん、大金康平監督の5名

■誰のための日
俳優の名村辰さんが監督をやりたい、里内伽奈さんが映画を作りたいという話合いから生まれた映画

今回の上映中、名村辰さんが客席で作品を観ていたが吐きそうになるぐらい緊張した

名村辰さんはキャストにかなり寄ってのカメラワークだったなという感想。舞台挨拶で隣にいた日高七海さんに「こういう感じで…」と近づいてどういう風に撮影したのかを示そうと近づくと日高七海さんから「近寄らないでください!」とあり会場がちょっと沸いた

日高七海さんから、撮影時にかなり寄って撮影をされていたので違和感が凄いあった

名村辰さんがささくれを観て景色を入れるという事を勉強になった

姉妹でリモコンを投げ合うシーンは名村辰さんの妹さんとのエピソードを作品に入れた
 

■ささくれ
縁側のある家を撮影で使用したいと監督の大金康平さんに相談。そこで大金康平さんは栃木の祖母の家の写真を見せると里内伽奈さんがイメージにぴったりとの事で大金康平さんの祖母の家を撮影で使用する事になった

里内伽奈さんから2022年の7月に撮影をして今日(10月8日)から1週間シネマ・ロサさんにて公開する事が出来て良かった

星ようこさんから普段は「とある罵声の言葉」を言われる事は無いので、劇中ではあるが言われた事が衝撃的だった。会場がちょっと沸いた

星ようこさんは主人公の父親の再婚相手役の立ち位置となるので役が難しかった

大金康平さん、里内伽奈さんの板尾さんへの演技指導については、タバコを吸って欲しいという事と銘柄も見せるようにして欲しいという事だけ。あとは台本を渡して本人の演技スキルにお任せして問題無く撮影が進みさすがだなと思った。

大金康平さんから里内伽奈さんへ「喧嘩が好きなんですか?」という質問があって会場が沸いた。里内伽奈さんとしては「言いたい事をちゃんと言うというのを表現しただけで喧嘩が好きなわけではない」との回答でまた会場が沸いた

※内容はあくまで記憶によるものなので聞き間違いがあるかもしれませんので必ず正しいものではないのでご留意ください

 

■最後に

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021で誰のための日を視聴済という事もあり、今回のCF企画が目に止まってCFに参加して劇場公開+舞台挨拶付(サイン付チケット交換+ステッカー)を体験して非常に良かった。
誰のための日は20分弱、ささくれは30分弱なのでどちらも短編と言える。今後は長編作品も是非制作して頂きたいと感じる。

世の中の映画ではよく三部作映画というのがいくつもある。たとえばゴッドファーザー、バック・トゥ・ザ・フューチャー、マッドマックスとかは有名でわかりやすいかもしれないが、他にも大林宣彦監督の尾道三部作(転校生、時をかける少女、さびしんぼう)、新尾道三部作(ふたり、あした、あの、夏の日 とんでろ じいちゃん)、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ三部作(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、ゾンビ、死霊のえじき)、ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の血まみれ三部作(血の祝祭日、2000人の狂人、カラー・ミー・ブラッド・レッド)、ルチオ・フルチ監督の血みどろ三部作(サンゲリア、地獄の門、ビヨンド)と上げたらキリが無いのだが〇〇三部作と呼ばれているような作品が存在する。

前置きが長くなってしまったが何を言いたいのかと言うと、個人的には誰のための日は姉妹喧嘩、ささくれは親子喧嘩。
なので、次の作品も喧嘩をテーマに持って「里内伽奈喧嘩三部作」というカテゴリーが生まれたら面白いと感じているので里内伽奈さんが主演/脚本/プロデュースする次の作品にもとても注目しているし応援しています。なお、「里内伽奈喧嘩三部作」という言葉は勝手に造語したものなのでご注意ください。

2022年10月8日に公式のささくれHPがオープンされていますので興味がある方は確認してみてください。

斯くして、映画イベントに参加するのも千里の道も一歩から。

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